香聞 茂™のじぇじぇじぇる

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個人のアイデアと社会適用

ダイバーシティを持つ社会が、日本の閉塞感を打ち破ると信じている。英語のDiversityは語源をDi−「強意」Verse「形や性質を変える」−ity「こと」の組合せによる。

つまり、「形や性質を変えることを強める」、外観的には形状に変化が富み、物性的変化が多い時間軸上の変化を伴う本然である。

現在再来年のオリンピックに向けたムーブメントが各分野で進んでいる。当然のことながら国としての社会の変容も向かうべき未来を目指し、今の取り組みを実施している。

国際社会に目を向けると、地域紛争、貿易戦争、反グローバル主義、自国優先主義など20世紀の大戦以降東西冷戦、自由貿易、グローバルサプライチェーンなど交易の活発な時代を経て、この先は、経済大国アメリカの保護主義の台頭に見られる自由貿易の陰りさえ気がかりとなっている。

その中で日本社会は、各方面で割拠主義が蔓延るため、様々なスローガンや扇動的標語がマスメディアを通じて、気が付かないように流布されている。

これは、国家社会の構成員であるシチズンに対する、情報の誘導的バイアスであり、個から生じる意識に影響を及ぼし、自己選択性に制限を加え抑圧している。

国家運営は、行政機関の中央官僚機構をトップに神経ネットワークが、中央集権的に地方のハブを介して国家の隅々までいきわたっている。その物理的経路で時間軸の流れにおいて時折権限の異常な局部的高まりを見せるときがある。その際に「忖度」の心理的力学が働きやすい。

他方業界団体の組織にも似たような力学が発生し、時として軋轢が世間に露呈することになる。真相が組織の権力掌握に密接に関係しているため、表層的な一面では捉えきれないが、一旦世間に表ざたになると、マスメディアは情報を駆使し、時にはフェイクも交えて朝から夕方まで可笑しく伝えている。真実や事実の報道でも、紋切型な単視眼的情報が一斉にメディアから溢れ、しばしば辟易する事もある。当事者になった所謂時の人は、心に潜む闇間に、人格としての個の意識が大きく揺らぎ泰然自若としては過ごせない。

さて、今日的に表出するメディア情報とは異なり、連綿とした日々の生活者目線でもカギを握る政策にフォーカスしてみると、日本社会の危ない経済状況が浮かび上がる。

日銀のゼロ金利・マイナス金利、財政赤字の増大、消費税アップ、サマータイム導入、障害者雇用水増し問題、森友国有地売却問題、加計学園補助金問題、年金入力作業再委託問題、東京医科大学裏口入学事件、自衛隊日報改ざん問題、財務省公文書改ざん問題・・・

日銀・金融庁、財務省、総務省、ほぼ全省庁、地方財務局・財務省、厚生労働省、文部科学省、防衛庁、財務省・・・

かくも不祥事の発覚が止まない安部内閣時代も開いた口が塞がらない。美しき日本を読んだが、今の日本の姿はどうなのか、私には美しくは見えない。頑張ってほしいが、期待とは違った方向へ進んでいると実感している。

一億総活躍、女性が輝く社会づくり、アベノミクス、待機児童解消など、国家の未来繁栄に関する施策が待ったなしである。

国民一人々の意識改革も重要である、さらに企画に参画する官僚の意識も改革が必要である。日本が新たな活力を育てるには、起業家が生まれ育つ社会環境が成熟しなければ、2020年、さらには2025年の節目を迎えるたびに、年金財政、社会保障費、為替レート、財政赤字、人材不足など現在のGDP規模を維持することが困難な時代局面を迎えることだろう。

起業家の尊きアイデアは、その後大きな価値を生み出す可能性を秘める。一人の個人から発生する小さなアイデアがピッチで評価され、事業に繋がる様育み、やがて大きな産業に育つように官僚の企画担当責任者は、隅々まで目配りが必要だ。

日本発の小さなアイデアの目を、目利きの聞いた支援機関が、政府の先見の明を持った対応で、大きく育てるダイバーシティが求められる。

迎合・画一・統制・予定調和・紋切型・空気を読むからイノベーターは生まれてこない。
生まれたあとの、育む構造づくりにこそ官僚達には立派に働いていただきたい。

日本再生のために個利個略は捨てよ!










 

経済は、マジョリティへの収奪が本質かも知れない

2017年05月10日
日本社会が雇用の多様化で戦後維持してきた分厚い中間層が減少しているなか、政策立案の官僚は、人口の減少を容認しながら、経済はTPPの空中分解でどこにフォーカスを絞ればよいのか空転中のように思える。

支援策という甘い誘いでアイデアを吸い上げるが、そこから先が変質することが問題である。つまり、健康寿命を延ばしましょうと社会的な掛け声が上がるが、研究に浪費された資金が成果を伸ばしたという実例はあまり聞かない。むしろ○○デバイス、○○認定など経済活動を優先する施策に自由変形するため、結果的に小さなパイが生まれてはすぐに消えていくそんな施策と変質している。

根源は、健康の維持と増進であり、医療技術の向上や革新も一面では必要だが、人間のホメオスタシスこそが、健康寿命との関わりでは深い。救命では世界的にも先端医療のレベルで、失礼な言い方だが、死ねなくなってしまったとの解釈も成立する。

むろん現場の医師に対する雑言ではなく、制度がそれを目指している為、医療機器メーカは莫大な開発コストを吸収できる。

しかし、昔からの教訓で衣食住が整えば、医・職・従から遠ざかることも現実には起こる。つまり健康な住宅で、清潔な衣服をまとい、慎ましい食事を維持すれば、アルコールという毒を食らって愚痴をこぼしてストレスを減らすつもりが、ホメオスタシスを乱し、却って身体にはストレスとなっていることを気づかないでいるより、はるかに健康にプラス効果である。昨今は、睡眠不足を新語の睡眠負債という言葉にリンクして健康への見落としがちな生活習慣に警鐘を鳴らしている。

我々は、長生きを望んで人生を謳歌したいと誰しも願いつつも、好むと好まざるとに関わらず、健康マジョリティの範疇から外れたマイノリティの人々もいる。不幸にも、意に反し精神的な崩壊が進んでしまった人も存在するだろうし、介護されることを余儀なくされたひともいる。現代社会には誰しもその健康マジョリティから脱落して、いつマイノリティを甘受せざるを得ない日が訪れるか、いつそうなるのか、ならないで過ごす方法はなどど、心なしか、背後に不安を背負っている。

では、経済は経世(国)済民が語源であると言われその意味合いでは、本来民を救うの大義であったはずが、薄れた現在社会は、Wikiぺディア(語義の変遷7行目)でも記述があるように、「社会生活を営むのに必要な生産・消費・売買などの活動」という側面が強調されるようになっていった。もはや個人レベル・企業レベル・国家レベル(世界レベル)では、マジョリティへ向けて、金を稼ぐことが第一義となっている。

本義で言えば、簡単な方策で、マイノリティを救済する手立てを整えれば、その周囲で世話をする人々の負担を軽減できはずで、多くの国民が安堵できる。

人口減少が止まらない国内事情は、所有意識の変化も影響しているが、物が売れなくなり個人の価値観が多様化しているため、大量生産での経済最適化は、すでに機能不全である。健康食品が注目されているが、すべてを否定しないが、人間の代謝では、細胞の再生の繰り返しであり、アポトーシスが次の細胞の活性を連綿と創生している。つまり、健康食品はあくまで補助食品であり、バランスのとれた栄養価の高い食生活をしていれば(豪華ではない)維持される生命活動であり、バランス栄養食品は本来人への補充が目的であるべきである。

とにもかくにも、人間のホメオスタシスには、睡眠がもたらす免疫強化が最大のバランス効果である点は、今後注目されていくであろう。

睡眠による脳に起きるホルモン分泌が、脳内のクリーンアップを進め、健全な思考と体の神経バランスを維持し、様々な免疫機能の制御に重要な役割を果たしている。

獲得免疫と炎症反応のようにトレードオフな関係が体内で生じている際に、細胞に突然変異が生じるバイアスとなっていると考えている。
睡眠による自律神経系のバランシング活動は、それぞれの個体ごとに多少の違いはあるものの、人類の進化に伴う履歴に基づく防疫システム構築であり、蔑ろにするとたちどころに病気症状が現れる。

良質の睡眠を得ることこそが、最大の健康寿命を延ばす源泉であり、そこにアプローチすれば、自然と人類の進化でたどった、現代社会ではなかった時代の環境が、プラスに作用すると考えられる。

自然との接触は、ストレスの減少に効果が絶大で、我々は、健康マジョリティに経済的価値観で投入される商品が、はたして健康にどのような関わりを持つ商品なのか吟味して選択することこそが求められている。



 

寝付けないパターンと香りの利用

2017年02月13日
私の場合冬場に偶にありますが、冷え込みが強くて、床に入ってもひざから下や腰、背中が冷たいなあと感じている間は、いつまでたっても寝入ることができない。一旦ベッドから起き出し、靴下を履いたり、シャツを長袖に着替えたりして、先ずは寒さ対策してから、水を一口飲んで、再度就寝します。

そこそこ気持ちが落ち着きますが、次に心配なことが頭に浮かんだり、新しいアイデアが浮かんで来たり、脳自体が静まらず、入眠できない。

ベッドでスマホ画面を見て、ツイッターやニュース記事を読んでいるうちに、うとうとしてようやく寝入ることとなる。

会社を興して、香りの効果を調べることが断然増え、色んな文献を読み漁っているうちに、これまでには、香りを意識して使うことは、ほとんどなかったのですが、自分の気に入った香りを、ほのかに漂わすと、副交感神経が優位になる(気が静まる)ような感覚が、割と自覚できるような感じがしてきました。

個人差があり、共通の香りが入眠に効果が有るとは言いませんが、皆様それぞれが気に入った香りで、お試しされてはいかがでしょうか?

通説でいわれる○○精油は、リラックスできるというステレオタイプな情報は、ひとまず参考程度において、自分自身の好き嫌いの直観的な判断で、寝つきやすい方法を探ってみてはいかがでしょうか?

私の場合は、メントールとリナロール主体の5,6種類の精油をブレンドした香りを同時に嗅ぐことで、ちょっとした呼吸が気分を落ち着かせてくれます。

私の用いているブレンド精油の話は、次の機会にご紹介いたします。


 

付臭・着臭について

2017年02月11日
揮発性薬剤をゲルで保持し、シリコーンゴムなどで固形化できます。安定性と徐放効果で、付臭用保持剤として使用できる可能性があります。

この分野で、協働できる可能性がございましたら、メールにてお知らせください。


 

展示会向け企業PRについて

2016年09月19日
中小企業新ものづくり・新サービス展出展にあたり、企業PRを作成いたしました。平成24年度ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発支援補助金で確立した技術で、製品化・商品化へのプレッシャーのある中でも、初心を忘れないようしないといけません。さもないと動機が霞んで、素材の良さを見い出す心が曇ってしまいます・・・。
この度は、複合材料化を実現した一端を展示会でご覧いただければと準備中です。

〜〜〜企業PR〜〜〜
当社は高分子ゲル技術で、精油や植物エキスなど豊かな自然の恵みを高含量で保持したゲル状態(半製品)=PEGRiCH(ペグリッチ®)を製品技術に展開することで、『環境に調和したものづくりの選択肢』を提案しているベンチャーです。
ゲル化剤の製品名:EAP671は、実用面で既に樹脂エマルジョン、鉱物・セラミックス粉末、RTVシリコーンゴム等と組み合わせた『粘着剤の改質』や『香り製品』の用途で喜ばれています。他方コアー・シェル型の化学組成が明確な多孔質ゲル微粒子であり、化粧品分野や医療分野での利用も有用と考えています。目指す未来は、『ペグリッチ®』と様々な基剤との混和で、社会に役立つ新材料の創造です。


〜〜〜展示製品名等〜〜〜
芳香シリコーンゴムのコンパウンド及び持続性に富む芳香・消臭関連製品、再剥離性粘着剤の応用製品など。

〜〜〜展示する製品・技術・サービス・商品等のキャッチコピー〜〜〜
イノベーティブな『ゲル技術』は、『まぜれば変わる』で、見える『カタチ』のアイデア製品にフォーカス中。

〜〜〜展示製品・技術・サービスのPR〜〜〜
自然由来の薬液を含浸させた複合原料(半製品)の『ペグリッチ®』は、機能性付与材料として直ちに出荷可能です。また様々な基剤に配合することで持続性と成形性を付加することができます。一例として、弊社はシリコーンゴムとの複合化により、芳香材料の新しい形態での提供も開始しました。各種基材と組み合わせ消臭・芳香シートなど複合材料化を実現した一端を展示会でご覧いただければと吟味中です。
また『ゲル技術の応用で開発の請負や技術コンサルティング』も承ります。ゲル技術の利用が初めてのお客様にも、最終製品へ機能付加と生産方式に対する丁寧なアドバイスを致します。シナジー効果を求める企業様のご来訪をお待ち致します。

 

「中小企業 新ものづくり・新サービス展」 【大阪会場】に出展いたします。

2016年09月04日
当社の『高分子ゲル』技術を、全て見ていただくチャンスです。薬液の担持体として、揮発剤の持続性に
芳香成分の徐放に、芳香・消臭雑貨品の新形態や化粧品原料など用途を拡大中です。
様々な基剤に混和させることで、基材への塗布、射出成型、プレス成型などで使用が可能なコンパウンドが製作できます。
当社は、お客様に寄り添い、お客様の技術プラスワン以上のアイデアを重ねあわせ、商品開発のお手伝いをしています。
新規遡及の商品を開発したい企業様は、是非お尋ねください。


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展示会を終えて

2016年07月25日
去る7月21日に『香りの技術製品展』では、大勢の方々に弊社ブースにお立ち寄りいただきありがとうございました。

ようやく当社の高分子ゲルが注目される様になってまいりました。しかし一方では『なにをやっている会社なのかわかりずらい』というご指摘もいただきました。複合材料化に適したペグリッチとEAP671ゲル粉末の関連性と、屋号『うるう堂』の位置づけを香聞茂より、簡単な補足の説明をさせていただきます。

<複合材料開発に取り組むエフリゴ社>
当社は、高分子ゲルの平成24年度補正の『ものづくり中小企業・小規模事業者試作等支援補助事業』を通じて、技術開発を実施して、改良の結果オイル成分のみで膨潤度の高い微粒子ゲルの作成に成功しました。このゲル微粒子は、組成が明確になったゲルであり、水にも膨潤する両親媒性の特長により、混和性に優れています。この事で無機物粉体をはじめとする様々な組み合わせで複合材料の開発に有益であると見られ、ポテンシャルが高いと考えています。

この当社のコアコンピタンスである高分子ゲル技術を出発点として現在は芳香・消臭関連の商品開発に力を入れております。

ご存じ通り、商品開発もニーズに合わせて且つ高品位に仕上げるためには、多くの時間と資金が必要です。この所謂『死の谷』の出口にたどり着いても、その先には競争の世界が容赦なく迫います。怖気ずくことも有りますが、独自の技術が強味であり、当社は今まさにその境界に位置しています。

<芳香分野の商品BtoC販売目的のネットショップ>
さて、『うるう堂™』という屋号は、エフリゴとどのような関係が有るのかと言いますと、高分子ゲル技術の香り・消臭・忌避分野への展開を実施する中で、芳香に関わる分野の営業窓口として、消費者向け市場へのネット販売サイトとして今後は、販売の専門店として育てていく組織です。

エフリゴは、あくまでも『高分子ゲル技術開発及び応用製品開発』が主体の事業内容で、今後とも様々な分野でのコラボレーション企業と一緒に、新商品を産み出す中心的な役割を担います。

あらゆる分野の方々のお客様にこの高分子ゲル(微粒子ゲル)を認知いただき、より良い未来の発展にご利用いただけますことを心から願っております。



 

当社の製品技術

2016年02月29日
当社の高分子ゲルの特長を以前に紹介しましたが、この技術は新たな材料設計を考える一つの起点になります。供給可能な一定量と品質を協力企業様(NDA締結済)に、実現していただいております。

今後ゲルに目的物質(有効成分)を保持し、他の物質と配合・混和することが比較的スムーズにできるため、アイデアの幅が広がり、新しい複合材料を生み出す添加剤として役割が増えていくことでしょう。

香聞茂からの先行でお知らせ(2/29)
香り(精油)以外のあらたな夢のある用途をご一緒に開発いただけますパートナー企業様を募集いたします。詳しくは問い合わせフォームでご照会ください。尚、条件等は別途協議致します。




 

経済センサス説明会と自己の体力

2016年02月19日
脚力が低下していることに気づかされ、改めて運動不足を痛感する一日でした。

近鉄八尾駅まで徒歩さらに上本町から大阪府福祉協議会指導センターまで徒歩、時間がぎりぎりとなったため急ぎ足で向かい、初めての場所でしたので、建物を間違るなど余計に歩くことに。

封筒の資料の確認が始まる寸前に着席できましたが、足が少し落ち着きが悪い感覚が続き、1時間半で、ギブアップ終了前に早退。

いざ足を運ぼうとすると、ふくらはぎが硬くなったように痛む。
結局往路の経路で帰ったが、思いのほか痛みがきつく、痛みをこらえながら小さめの歩幅でゆっくりもどりました。

説明会では、二回目のセンサスで平成24年以来とのことです。
わが社は、事前調査票で、合同会社=研究開発、株式会社=製造販売との回答をしたため、経済産業省が管轄となりました。(個人事業者や小規模事業者は総務省)

活動調査は、金額を細かく記載することになるが、『高分子ゲル』の分類がどうなるのかなどと気にかけながら、本番用の手引きをみて分からないときはコールセンターに聞けばいいねで自己解決。

でも、こんな統計を全事業所600万、全企業400万社に提出させて、ニッポン経済の構造と動態を調べている時間があったら、ベンチャー支援に特化した施策を拡充してほしいと思う。

GDP600兆になる前に、萎み出すような気がする。日本は本当に安定?した社会が続き、新陳代謝が少なくて今後も大丈夫なのか?


 

香聞 茂のEAP671ゲル紹介

2016年02月08日
エフリゴのアンバサダーを任された香聞茂の似顔絵は、今から20年後に予想される姿を実在の愛娘が描いたものである。
ベンチャー企業のエフリゴ社をPRする香聞茂は、電脳空間で情報発信し、エフリゴが取り組んでいる分野をやさしく説明する使命を託されている。

今回は、素材であるEAP671ゲルに関する特徴をお伝えする。このゲル粉末は様々な樹脂エマルションと良好な混和性が有る。その場合ゲルそのものの組成と構造からくる特性が有効に働いている。

巨視的には、ゲル微粒子がPEG鎖を介し数珠つなぎのような形態である。キャピラリー現象による吸液性に富む。溶媒は容易に微視的なゲル微粒子のシェル表面全体を立体的に覆うPEG鎖ブロックに接触可能である。このことは、PEG鎖の両親媒性の特徴と微粒子の疎水性コア組成により、極性の低い疎水成分が、細孔を経てコア領域で会合し、コア組成高分子セグメントとの親媒性により架橋密度に応じた膨潤を示すことになる。このような変化が微粒子ゲル全体に及び、巨視的には擬粘性のマクロゲルになる。

コアの架橋密度は、膨潤度及び膨潤後に他のマトリックスへの分散配合を考え、一官能〜多官能モノマーを選択することで変化させることが可能である

この微粒子ゲルは、有効成分を高含量で保持し、容易に無機物や樹脂エマルジョンなどとの混和が可能なため、複合材料開発に役立つ。

エフリゴ社は、現時点では香料を保持し、揮散させる担体としての利用を進め、無機材料やシリコーンゴムRTVと混和させ成形加工することで、ほのかな香り立ちを長期間放散させることを実現している。揮散成分が忌避剤、消臭剤なども可能であり利用の幅は広い。

一方でさらなる用途開発を促進するため、協業できる企業を模索している。人の暮らしの近くでお役に立てる様々なアイデアの新製品開発に協力してくださる企業からの申し出を歓迎する。

今後の展開に期待を抱きながら本稿はこれにて終了。


 

パッケージと精油ジェルで形作り

2015年02月17日

精油ジェルは、まんじゅうに例えると中身のあんこになります。ですので外側の包みが見た目になることは言うまでもありません。弊社の高分子ゲルを用いれば、だれでも容易にあんこが作れます、しかし外側の包みは、様々な得意分野の方々の協力が欠かせません。


たとえば、粘着加工関係、紙器関係、印刷関係の企業さまのお得意な技術と合わせると、新しい商品作りに強力なパートナーとなります、最終製品に香りを付けるとこれまでにない魅力がでるものは無数にあると考えております。


そのひとつに、商品をつつむ包装紙です、内部に芳香をつければ、商品自身の名わき役として魅力をさらに高めてくれるでしょう。

エレガントな香水の香りが一瞬に漂い出すと、こころの安らぎと幸福感につつまれます。

このように、一つ一つを形にする企業様との出会いを希望しております。


 

よこみちですが、精油ゲルの実体験その1 (12/18)

2015年02月11日

本年もあと残すところ二週間足らずとなり、あわただしい時節ですが、天気は荒れ模様で急激に冬本番を迎えたような、激しい寒波と風雪が列島に大雪をもたらしています。こんなときインフルエンザが今年はA香港型が流行っているとのことで、寝室に天然精油をゲル化したシートを置いて予防中です。

ラベンダーは安眠効果も実感できます、室内の空気が乾燥していても、鼻腔が痛くはならない気がしています。加湿器やアロマポットなどと違い、何も音は発生しません。半信半疑でしたが、入眠には良い効果が有るように思います。

本日はイランイランを3枚のシートに少量塗布したものを置いて試します、特有の強い香りで入眠が可能かどうか気になりますが、催淫効果が有る精油ですので、期待してみます。



 

相容性と非相容性の狭間にて

2014年12月07日

前回の塗料に関して、途中でペンディングとしていますので、それまでの簡単なまとめをしました。固形成分である、顔料・樹脂・添加剤は塗膜成分となります、塗膜にならない成分は、大気中に揮発して行く水(水性塗料)や有機溶剤(油性塗料)の分散媒です。エフリゴの両親媒性高分子ゲルを用いた塗料は、水性の塗料をコントロールする目的で利用できると考えております。

さて粘着剤への用途として期待できる効果は、乾燥後の粘着性を変化させる事です。

一般的にポリマーアロイでは、高分子樹脂の相容性はある程度溶解度パラメータで予測できます。(成分である高分子間で極性基の相互作用、ランダム共重合体効果、水素結合の形成、コンパティビライザーの効果などの作用による)。ポリマーブレンドは相容性、非相溶性高分子の多成分系のことで、相容性のみならず非相溶での相分離構造による物性向上を期待して研究が進められているところです。

では、エフリゴの化学的に安定した高分子ゲルは、このポリマーブレンド→非相容性という方向性を考えてみた場合に、一つの特徴である『有機溶媒に一定の膨潤作用を示すが不溶である』という点は、その不溶部分が非接着の海島構造で分散できるため単一成分の樹脂エマルション(強制乳化及び自己乳化)の粘着剤に添加する事で、粘着性に改良ができると考えております。

多くの場合、粘着剤(接着剤もふくむ)の合成は仕込みの段階で、分子構造を制御しその特性を産出しているのがほとんどですが、合成後の粘着剤に安定分散する両親媒性高分子ゲルを添加する事で、改質できないかという点に着目して、開発を展開する事となりました。

では、実際にどの程度の分量(濃度)で、どんな特徴が見出せるのかは、実験的に調べる必要がありました。先ずはベースにする粘着剤の選定ですが、何社かメーカー様よりサンプルを入手しました。

凝集が生じない粘着剤に攪拌しながら添加する上で、粉末状で行うにせよ、混和性が良くない場合は、ままことなって上手く分散しないという現象が発生します。両親媒性ゲルの量及び添加方法を試行錯誤しましたが、粘着力を少し下げる事と糊残りがしないという点がゴールだったことから思いのほか良好な粘着剤が見出せた事で、順調な滑り出しでした。

しかし、好事魔多しのことわざの通り、開発品を有償提供させていただきましたが、意外な落とし穴が待ち受けていました。塗工加工では確認が取れていませんでしたので、販売先企業様の加工先で塗工していただきましたが、思い通りの仕上がりにはなりませんでした。

粘度を調製する希釈が行われたものと推測しましたが、実地の検証が都合により不可能だったためこれ以上の調査が実質できなくなり、残念ですが今回の成果が実利に結び付きませんでした。盲点は、粘着加工は、溶剤系がまだ主流?であるため、何かの行き違いが有ったとしても後の祭りでしかありません。反省点として、今後は粘着加工会社様と直かに情報交換しながら立会いの下で実施していく事だと振り返りを行いました。

こんな経緯をたどって開発した粘着剤は、スポットライトは浴びておりませんが実需向けに製品化しゲルタック(業務用弱粘着剤)として受注生産しております。

良い点は、高分子ゲルの添加量を調製して、粘着力をカスタマイズできること、意外にも粘着加工した面の耐水性(塗布材料が耐水性の物)など。このあと、ゲル微粒子の改良が今回の開発案件で現実化し、いよいよ『精油のゲル化』できる高分子ゲルの登場です。

では、次回をお楽しみに。

 

 


 

サスペンションとエマルション

2014年11月30日

界面活性剤を使用したエマルションの形成は、前回で触れましたが比較的簡単に行えました、では固体成分を液相に均一に分散させるにはどうするか?

マクロサイズの物質を粉砕し微粒化・粉体化していくと物質表面積(界面)と体積比の比表面積が次第に大きくなり、表面での活性が高まり触媒作用が強くなることが知られています。エフリゴの扱う高分子微粒子は、主に100/g程度の比表面積、両親媒性のコアシェル、表面が凹凸型形状という特徴をもっており、触媒としての利用方法も期待できます。これをどのように分散させれば利用価値のある分野に迫れるか?、なんだか簡単には行きそうにない気がしました。溶質として真の溶液(原子・分子・イオンが拡散)になる場合と違い、微粒子(コロイド粒子)のコロイド分散液の挙動は、疎水性コロイドか親水性コロイドの違いとコロイドの帯電と溶媒和の要因で二次粒子となる凝析が生じるため、沈降したり、凝集したりと均一分散を実現するため、実験的に調べてみることにしました。

そこでホーン型ホモジナイザーで、キャビティー消滅による衝撃で凝集体を破壊し、溶媒中に均一分散を実現することにチャレンジしました。つまり水性塗料系で顔料分散剤としての活用ができないかトライしました。

顔料、バインダー、高分子ゲル、その他の配合で且つ耐水性、耐候性をもつ塗料開発を目標に掲げて試行錯誤を繰り返し、スプレーガン塗装が可能な塗料の実験試作品はほぼ達成できましたが、基本の確認までで、お客様からの粘着剤開発の依頼が参りましたので、区切りのよい時点でペンディングとしました。

しかし、この塗料開発での分散技術を一部の方法ですがチャレンジした事で、ゲル微粒子の更なる改良の切っ掛けとなっる転換点で有ったと今思えば重要な時期だったように思います。

分散媒がバインダーから粘着剤に変わったわけですが、粘度が大きく異なり、レオロジーの違いによる分散制御が撹拌を中心にシフトしました。

 

このつづきは次回につづります。

 


 

両親媒性を理解する長い道のりの始まり

2014年11月25日

筆不精で三日坊主の誘惑が罪悪感を伴って忍び寄る、何とも自己嫌悪に陥る境目を歩いている様です。さてまずはとっかかりとして、乳化に関する理解を実験的にやってみる事としましたが、ここで押さえておきたいポイントが、高分子の両親媒性と界面活性剤のミセル構造の違いを注意深く理解することでした。余り複雑な相を理解するには、時間が許されず先述のTween20を用いてO/W二相のCMC下の様子を調べてみました。相図を参考に配合し撹拌をすると、比較的に簡単に化粧品の乳化状態が得られました。仕込み量にもよると思いますが、ヒアルロン酸(スクワランだったかも)をクリーム状に安定する状態がつくれました。

そんな折、親水性のナノ粒子を使った三相乳化とういう技術が存在する事をネットでしりました。界面活性剤を使用せず、微粒子のファンデルワース力で、オイル成分を包み込むという趣旨と理解しましたが化粧品分野では、当時広がりを見せつつあるように思いました。

※神奈川大学のホームページでは三相乳化技術の説明があります。詳しく知りたい方は、参考までにURLをお知らせいたします。

http://www.ku-mkt.co.jp/three-phase-emulsion/

 

ひよっとして、両親媒性ゲル微粒子でもできないかなとふと考えがよぎりましたので、試してみることにしました。但しこれから先は、微粒子の挙動を詳しく知る切っ掛けになりましたが、凝集と反発力や電気二重層のバランスなどゼータ電位に関する知識など思いのほか有意義な知識を習得することができました。分散系に大きくのめり込んでいく中で、粒子が小さい物質の一つとしてスメクタイト系粘土(モンモリロナイト)を扱ってみました。すると、メスシリンダーに精製水を入れて、粘土の粉末を入れ、2-3日経つと、体積が増大している様子が観察できました。しかもプルプルした感じです。オスモチック膨潤(Osmotic:浸透性)で、イオン化した金属と水和した水で、層間が広がる事で起こる事と知りました。一つの濃度として4%の粘土/水の重量比が、良好な膨潤が得られる事を見出しましたが、既に世間では電池関係の研究でやはり、4%という配合が知られている様でした。

まだまだ分散技術に関して書きたいですが、本日はここまで。


 

立派な研究室は主を歓迎しているのか

2014年11月15日

先週に引き続き、2年前の状況を振り返りながら、現在まで高分子ゲルにチャレンジする自身の姿を客観的に記事にしております。

 

ダルトンの黒い実験台は、何も設備が入っていない部屋の中で、唯一の存在感を示している。窓は東南の方角に面して、外の夏の日差しはすでに高く熱気が伝わってくる。3階の片隅は、屋上の直下であるため締め切った部屋では、汗が止まらない。

 

暑い夏場は、ここでは直ぐに何かを始めるという気を萎えさせている。しかし何よりも文献を深く理解する事に集中的に時間を使い、どこから始めるかは、ある程度長丁場は覚悟して、目標は明確に『系全体をゲル化する』事とを決めて、しばらくは、自宅の事務所や府立中央図書館などで、ラジカル重合、架橋剤など合成に関する知識の習得と、有機化学の基礎を自習する事に取組んだ。

 

化学分野に没頭するにつれ、分子レベルの物質挙動が実に興味深く、また求核反応、求電子反応など、人間社会で例えると、原子同士の集まった一家族に他所のご主人や奥様が不倫するように時に子供の原子を引き連れ化学反応に参加する。そんな知識を吸収しながら、高分子の立体構造の形成にどんな因子が作用するのかを少しずつ読み進めることが、とても楽しみになって行きました。

 

先ずは、身近な道具で簡単な実験に勤しんで、化学の先人に敬意を表しつつ物質の溶媒への分散と混和に関して、調べることとしました。

手作りコスメのブームのおかげで、ネットで容易に試薬が手に入る事も幸いし、モノタロ、Amazon、楽天などで、CMC、ヒアルロン酸、ホホバオイル、スクワラン、tween20(ポリソルベート)、スメクタイト系モンモリロナイトなど等をビーカーやハンドミキサー、ホットプレートやトースターなど手近な代用道具で、地味ながらその挙動を観察して記録にとり、オイルと水の界面挙動を実感しました。

 

超音波のメガネクリーナーは、一歩前進する大きなきっかけなりました、キャビテーションによる破砕は、より微粒子化する中でそのエネルギーに可能性をおおいに感じたものでした。ただし定在波型の超音波クリーナーですので、より強力なもの必要だと直ぐに思い至りました。

 

合成の手順を録画して繰り返し検討した事も、化学の実験に大いに役立つものでした、現代のIT化が進んでなければ、こんな無茶なチャレンジは、思いつかなかったでしょう。パソコンが一台あり、インターネットに接続できれば、膨大な情報にアクセスする事が可能なため、知識を補うにはとても役立つツールです。CiniiやJ-Grobal、JST、特許図書館、Niteなど論文や特許文献、法令資料等に簡単にアクセスる事ができ、また内容を上手に管理するためエバーノートの利用も研究に欠かせない道具となりました。

 

実験を楽しく進める事と更に産技研での機器使用講習会や見学会も大いにモチベーションを高めて頂ける刺激となりました。

 

この続きは、次回に綴ります。

 


 

はじめてゲルを理解する切っ掛け

2014年11月08日

なにかうまくゲル化できる方法はないかなと、自分のアイデアを形にする方法を探していたのは2012年の2月でした。

大阪府の第一回目の特許ビジネス展示会in Mobioを訪れたことが、すべての始まりとなりました。

大阪府立産業技術総合研究所の研究員の方が説明された、ゲル微粒子の内容をとても興味深く聞いておりました。

その日以来、和泉市にある産技研まで研究員に私のアイデアをゲル化できないかという思いから熱心に相談にいきました。そんな最中にで出会ったのが『科学を絵に描いた男 田中豊一 ゲルの世界を拓く』という一冊の書籍でした。

それまで、食品で扱うゲル化剤を個人的興味で少し使った程度で、学術的なアプローチなどは思いもよりませんでした。しかしこの本を読み終わった私は、すっかりゲルの虜になっていました。

ネットや成書でゲルに関連する記事書籍は片っ端から読み漁り、化学の知識が不足していると実感すると、高分子の書籍を読み漁りました。たまたま私の弟は、大学で化学工学を専攻してましたから、家には何冊か教科書に使っていた書物も手元にありましたので、それらの関連部分を良く読んで徐々にですが、ゲルについて理解が進み見通しが効くようになりました。

こんな状況で応用研究はスタートしました。2012年7月に産技研のインキュベーションに入居以来これまでの道のりを少しづつ、書き綴っていきたいと思います。