香聞 茂™のじぇじぇじぇる

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サスペンションとエマルション

2014年11月30日

界面活性剤を使用したエマルションの形成は、前回で触れましたが比較的簡単に行えました、では固体成分を液相に均一に分散させるにはどうするか?

マクロサイズの物質を粉砕し微粒化・粉体化していくと物質表面積(界面)と体積比の比表面積が次第に大きくなり、表面での活性が高まり触媒作用が強くなることが知られています。エフリゴの扱う高分子微粒子は、主に100/g程度の比表面積、両親媒性のコアシェル、表面が凹凸型形状という特徴をもっており、触媒としての利用方法も期待できます。これをどのように分散させれば利用価値のある分野に迫れるか?、なんだか簡単には行きそうにない気がしました。溶質として真の溶液(原子・分子・イオンが拡散)になる場合と違い、微粒子(コロイド粒子)のコロイド分散液の挙動は、疎水性コロイドか親水性コロイドの違いとコロイドの帯電と溶媒和の要因で二次粒子となる凝析が生じるため、沈降したり、凝集したりと均一分散を実現するため、実験的に調べてみることにしました。

そこでホーン型ホモジナイザーで、キャビティー消滅による衝撃で凝集体を破壊し、溶媒中に均一分散を実現することにチャレンジしました。つまり水性塗料系で顔料分散剤としての活用ができないかトライしました。

顔料、バインダー、高分子ゲル、その他の配合で且つ耐水性、耐候性をもつ塗料開発を目標に掲げて試行錯誤を繰り返し、スプレーガン塗装が可能な塗料の実験試作品はほぼ達成できましたが、基本の確認までで、お客様からの粘着剤開発の依頼が参りましたので、区切りのよい時点でペンディングとしました。

しかし、この塗料開発での分散技術を一部の方法ですがチャレンジした事で、ゲル微粒子の更なる改良の切っ掛けとなっる転換点で有ったと今思えば重要な時期だったように思います。

分散媒がバインダーから粘着剤に変わったわけですが、粘度が大きく異なり、レオロジーの違いによる分散制御が撹拌を中心にシフトしました。

 

このつづきは次回につづります。